南房総のメバル

日　 付　　：　２００６年３月４（日）

場　 所　　：　南房総

釣　 法　　：　ライトタックル

時　　　間 ：　１８：３０〜２２：００

潮　　　時 ：　中潮　（満潮１９：５０　干潮１：２０）

メンバー　：　kog

釣　　　果 ：　kog：尺メバル×１

■　釣　行　記　■

　 この日も南房総へ通う。最近全然釣れないメバル。今年の房総良型メバルは、まだ姿を見せない。不調が続いていました。しかし、もう３月です。例年だったら最盛期に突入していてもおかしくない。桜前線がどんどん北上し始めているのに。年末から４月いっぱいまで例年のようにメバル狙いで彼方此方と回ってきたが、こんなに釣れないシーズンは初めてだ。

　いつも明るい内から海の状態を見られるように釣行時間を合わせる。暗くなってからだとキャストするポイントの把握が難しいからだ。例年と圧倒的に違うところ。それは、海草が圧倒的に少ない。例年だったら仕掛けを投入するポイントにも苦労するくらいの海草の繁茂が無いのだ。要するに、メバルの隠れ家が無いということ。これでは、元も子もないのである。しかし、ベイトを追いまくっているメバルだったら真っ暗になってから勝負できるはずだ。そして、この日も通うのである・・・・。

　実は、今までの不調釣行の際、例のごとく”ブログ日記でご勘弁”で色々と南房総の小さな漁港も見歩いてきました。その中で唯一海草がモサモサと生えていた漁港を見つけたので、先ずはそこで勝負だ。房総半島を縦断して一気に白浜方面へ下る。

　前に見た状態と同じく海草がゆらゆらと海面に漂っている。期待に胸膨らませ、１投、２投、３投・・・・・。続けるも反応無し。「ここで駄目だったらどこで釣れるんだ？」と心の中で寂しく呟くのでした・・・・。暗くなってからの３０分。気配無しである。今日も、こんなパターンで１尾でも釣れれば良いか・・・。全くもって寂しい限りである。仕方がないのでいつものポイントを目指し北上することにする。

　先行者が居たが、どうも駄目だったらしく引き返してきた。「どうですか？当たりますか？」「いや・・・、全然」そんな会話を擦れ違いに一言交わす。「やっぱり今日も駄目だろうな。ま、最近はこんな釣行ばかりなので、雰囲気だけでも楽しもう」。

　ポイントに立つと、潮の流れが意外と効いていた。「もしかしたら・・・」と多少の期待をしてみたが、彼方此方探ってもメバルらしきアタリは全く無い。ここでも、やっぱり駄目なのか？ここ最近の傾向だと、他へ行っても駄目なんだから、ここで粘る覚悟を決めた。港内、沖目、堤防際と隈無く探る。１時間経過・・・・。丁度満潮時刻で潮が止まりだした。沖の方で砕けた波の泡が港内に停滞している。もう少し辛抱すれば、今度は下げに入る。いつも良型メバルが食い出すはずの時間。

　数十分経過後、停滞していた波の泡が沖の方に移動し始めた。沖の方を狙ってキャストすれば、良い具合に仕掛けが泳いでくれるはずだ、さっきはどこに投げてもアタリがなかったが、再度沖目勝負でキャスト。ゆっくり潮に馴染ませ、リールを巻く。手前３ｍ付近に来たところである！一気にドラグが鳴るほどの強烈なアタック！これは予想もしていないアタリだ。いつもの良型 メバルだったら、ビビッと小さなアタリがあってから、ゆっくり持って行く感触が有る。そんなアタリを予想しながらだったのでビックリである！

　一気にドラグが鳴りだし、３ｍほど持って行かれた。岩礁帯なので岩陰に逃げられたら、いくらファイアーラインと言えども切られる可能性大である。竿をあおって逃げられないようにして、ドラグをきつく締め直した。それでも凄い突っ込みでドラグが多少出て行く。もしかしたら、シーバスかとも思った。やっとの事で、海面まで寄せてきたが、抜き上げが心配だ。なおも暴れる獲物。タモ網を持っていれば、迷うことはないのだが・・・・。ここはファイアーライン８ポンドを信じて抜き上げるしかない。一気に持ち上げようとしてもなかなか上がってこないほどの大物！堤防に抜き上げて直ぐにラインが切れたほどである。見て唖然とした・・・・。デカイ・・・・。そこにいたのは、夢にまで見た尺メバルだった！直ぐにメジャ ーを当ててみた。ジャスト３０ｃｍ。胸鰭軟条15本。赤いメバルのA型であった。

　最初に訪れてからずっと思い続けてきた。「ここだったら、いつかは出るはずだ。尺だって夢じゃない」と。その思いが叶った。思い続けてきたことがこの一瞬に凝縮された。

　もうこれで精神的にも今日の釣行はお終いである。結局、この日メバルのアタリはこれ１尾だけ。全く状況としては改善していないと言える。しかし、こんなことが本当に起こってしまうのが釣りの醍醐味である。次のターゲットは尺上と決まった。

■　本日のキープ　■

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